戦略のレベルについて

おはようございます、中小企業診断士の布能です。

昨日、戦略レベルについてのアドバイスをする機会がありました。ここで、サラッと戦略レベルについてのブログ記事を書かせて頂きます。

以下は、有名な『「MBAマネジメント・ブック(グロービズのダイヤモンド社)」』の経営理念・経営ビジョン・戦略レベルのピラミッド図です。
図の参照URL:経営理念と戦略レベル~『グロービスMBAマネジメント・ブック』 | GLOBIS 知見録

経営理念・ビジョンと戦略レベル

一方で、以下は、私が診断士の2次試験から考えた経営理念・経営ビジョン・戦略レベルになります。

診断士2次試験版(戦略のレベル)

 

 

 

 

 

グロービズと私が考えた構造には多少の違いはありますが、どちらも、①経営理念、②経営ビジョン、③全体戦略(企業戦略)、④事業戦略、⑤機能戦略の順番での、ピラミッド状の階層構造となっています。
大雑把に、3段階の戦略を説明すると以下のようになります。

  • 全体戦略(企業戦略、成長戦略)
    経営理念、経営ビジョンに従って、企業全体として、どのように成長するための方向性に関する戦略です。
  • 事業戦略(競争戦略)
    全体戦略に従って、事業毎に何をするのか、競争相手は誰か?といったことに関する戦略です。
    顧客別事業部制組織、商品別事業部組織などの事業部制組織を採用している企業の場合は、マーケティング戦略の一部がここに入ることもあります。
    また、単一の事業部のみの場合、全体戦略と事業戦略を同一視して考えることもあります。
  • 機能戦略
    全体戦略と事業戦略に従って、人事戦略、組織戦略、財務戦略、マーケティング戦略、生産戦略、開発戦略、情報戦略、仕入戦略、などのオペレーションを実行する際の戦略です。

これらの全ての階層で、経営理念・経営ビジョンとの一貫性や、戦略レベルでの整合性を保つ必要があります。
上記のアドバイスとは、この階層レベルを意識していないことにより範囲を明確にできず混乱していたので、整理を促すため上記の3階層についての説明するというアドバイスでした。
世の中には、戦略という言葉が氾濫しており、時には、皆「戦略」と、ひとくくりに考えようとしてしまうことがあります。しかし、分別せずに1つにまとめて考えると、範囲が広すぎて混乱するだけです。
戦略には階層レベルがある」と考える癖をつけたいですね。

戦略のレベルについて” に対して2件のコメントがあります。

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