事業用SNSに返報性を利用する
広告宣伝や販路拡大などで、Twitter、Instagram、Facebook、LINEなどの無料のSNSを使ったものの、苦戦する方も多いと思います。
今回の内容は、比較的簡単に使える「返報性の法則」を意識したやり方を紹介します。
「返報性の法則」とは、誰かに良いことをしてもらったら良いお返しをしたい。気に入らないことをされたら仕返しをしたい。相手が譲歩したら自分も多少は譲歩しようかなと思う。こういった相手のリアクションと同等のことを返そうという感情的な話です。
SNSを事業活動としては、この中でも「誰かに良いことをしてもらったら良いお返しをしたい」を用いていきます。
ザックリとした手順は、以下の通りです。
- 自社の商品サービスを知ってもらいたい人達(ターゲット)を決める(ターゲットは、直接買ってほしい人達だけでなく、関係者や、リツイートしてくれる人達も対象)
- ターゲットが多く存在するSNSを探す。
- 例えばですが、対消費者ならインスタ、知り合い相手ならFacebook、対象が探しずらいときはTwitterなど
- ターゲットを見つけ、こちらから積極的にフォローをしていく
- フォローした人達の投稿は、定期的に「いいね」をする
- ソコソコの頻度で自分も投稿する
- 自社の商品サービスのPRよりも、ターゲットの身近なニーズに目を向けて共感を誘う投稿を意識する
- 理論的な話だけでなく、体験談なども投稿する
- 詳しい内容が自社HPに書かれている場合は、URLをつける
- #タグなどをつけて、自分の投稿を探されやすいようにする
「返報性の法則」は、主に前述の2、3で発揮されます。
- フォローされたら、フォローしてあげたい
- 高頻度で「いいね」してくれる人は、自分も「いいね」を返したい
- 高頻度で「いいね」してくれる人は、どんな人か知りたい
- 高頻度で「いいね」してくれる人の共感できる投稿、他の人にもためになる投稿はリツイートしてあげたい
こういった流れです。
この効果として、以下のことがあります。
- 自社の投稿に「いいね」をされることで、読まれる投稿だと自信が付き、投稿を継続するきっかけとなる。
- 自社の投稿に「いいね」が沢山されることで、フォローしていない他の人にとっても、この投稿者は役立つ投稿を発信されやすいと思われやすくなる。
- 上記に関連して、SNSサービス自体も、自分の投稿をお勧めしてくれやすくなり、新規フォローが増えるきっかけとなる。
- フォローした相手の投稿から、自社の商品サービスの潜在的なニーズ、新商品サービスのヒントが得られることがある。
- フォローした相手の投稿の問題に対し その対策や応援をコメントしてあげることで、信頼が得られる。
- フォローした相手の投稿の問題は、少し後に、その投稿の問題を抽出し、問題と対策を投稿することで、その問題の専門家として信頼してくれる。
- 投稿内のURLで、自社HPに誘導することで、自社の商品サービスを知ってもらうキッカケとなる。
前述の4.の「定期的に「いいね」をする』には、多少手間がかかりますが、全体的に簡単に導入できるテクニックです。
いまは投稿を控えていますが、私は1月で500人のフォローをしてもらい、週5回程度の投稿に対して毎回100~200の「いいね」がつくようになりました。
このテクニックを教えた知り合いの経営者は、1月で1000人以上のフォローをしてもらえ、いまも定期的に投稿をしています。
とはいえ、自社のリソースを超えない程度で、フォローといいねをしていくのが良いと思います。