中小企業診断士1次試験の科目数別の合格率(東京地区、H19~28)

中小企業診断士1次試験の科目数別の合格率を計算してみました。

計算条件

  • 【データ取得元】J-SMECA
    https://www.j-smeca.jp/contents/007_shiken.html
    このページ内にある、毎年の「第1次試験の試験合格者」のページからデータを取得
  • 全国データを用いた算出は面倒だったので、利用データを東京地区に限定しています。
  • 利用データは、本表で必要なデータが取得可能な平成19~28年に限定しています。
    ※平成17年度以前は、制度改正前であり、科目数が異なる、科目合格制度がなかった。
    ※平成18年度は、上記サイトに統計資料がなく、全国平均値などが分りません。
  • 受験番号の先頭5桁目を科目数と推論
    受験番号1603101-50000なら、1科目受験
    受験番号1603701-60000なら、7科目受験
    受験番号1603001-70000なら、0科目受験と推測(科目合格を駆使して受験せずに1次試験を合格したなど)
  • 受験番号の後半の「-xxxxx」をもとに、同科目数の最大値と最小値の範囲を、同じ科目数を受けた受験者数としています。
  • 上記の条件では、例えすべての推論が正しく、集計ミスがなかったとしても、本来の値と誤差が発生します。

 

以前、似たような計算結果を公表していたサイトがありましたが、本サイトとは一切関係がありません。
中小企業診断士試験 一発合格道場 【道場Q&A】科目合格時の選択 2

ちなみに、上記のサイトで提唱している「リアル・オプション」の考え方は、とても良いやり方だと感じています。

計算結果

科目数別の1次試験の合格率(今回の計算結果)

(参考)1次試験の科目合格率

※過去に「平成22年:経済4点」、「平成25年:経済4点」、「平成28年:情報4点+全7科目で1点加点」の得点調整がありました。

本計算結果(科目数別の1次試験の合格率)に関する追記

  • 7科目での合格率が6科目より高いからと安心するのは間違いです。2次に2回落ちたリスタート組や、1年前に1次試験を合格して2次試験が不合格だった保険受験者が、7科目すべてを受験した場合の合格率は、私の経験上6~8割です。つまり、ストレート生だけでみた場合の7科目での合格率は、表の値よりも低くなる可能性があります。
  • 比率だとわかりにくいですが、毎年、半数以上の合格者が7科目受験者となっています。
  • 5科目以上受験をする場合、数値上では、全国の1次試験合格率よりも低くなっていることが多いです。
  • 平成28年度は、他の年と比べても異常な年だったといえそうです。1~3科目受験のは前年の約半減です。一方で、7科目受験者は1~6科目受験者と比べれば、一番影響は少なかったと言えます。

 

 

とまぁ、思い付きで、算出して表を作り、少しばかり考察してみました。

最後に注意書きを…。

本結果は、幾つもの推論を積み重ねて導きだした予測値であり、勘違いなどがあるかもしれませんです。
また、手作業でやっている部分も多いので、集計ミスがある可能性も高いです。
当然のことながら、このサイトの数値を参考に受験科目を絞るなどの意思決定の結果、何らかの問題が発生したとしても、それは自己責任でお願いします。当サイトおよび著者は一切の責任は取りません。

 

(中小企業診断士 布能弘一)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

IoT

前の記事

ITとIoTの違い