診断士2次試験は、お客さんのお客さんを考える

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あと一カ月後は診断士2次本試験なので、久しぶりに2次試験について書いてみます。

タイトルは、「診断士2次試験でもお客さんのお客さんを考えるべき」です。

私が2次試験で失敗したことの中に、以下のような独りよがりなところがありました。

  • 1次試験で習った高度なキーワードを使いたい。
  • 読みやすい文章?、そんなことよりも数多く提案したいので、キツキツの文章にする。

もちろん、この形で受かる人もいます。しかし、中小企業診断士の活動(≒セミナーや診断報告書の作成)を考える場合、これでよいのでしょうか?

 

以前、「来年の診断士2次試験目指す方に読んでもらいたい資料」というブログ記事を書きました。
この中に、少し古い資料ですが、以下の紹介しています。

『新しい中小企業診断士制度について 平成12年6月 中小企業政策審議会 ソフトな経営資源に関する小委員会』
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g00710aj.pdf

この資料の委員名簿を見ると、中小企業の支援を行う公的機関の方の名前がずらりと並んでいますが、この委員の方々が診断士試験の方向性を決めています。
例えば、診断士試験を営業活動という視点で見た場合、「直接のお客さん」は、この委員会に名前が載るような方々の所属する公的機関とみることもできます。診断士2次試験では、こういった人たち納得させなくてはいけません。
それでは、こういった公的機関の方々を納得させるには、どうしたらいいのでしょうか?
それは、公的機関のお客さんである中小企業の経営者を納得できるかです。

例えばですが、私は中小企業の経営者にITのことを伝えるのは非常に難しいと感じます。なぜなら、ITは、略語や専門用語だらけで、ぱっと聞いただけでは伝わらないからです。そして、無数にある用語を使わないと、説明ができないのです。
一次試験の「経営情報システム」や「運営管理」を苦手としている勉強仲間にいなかったでしょうか?なぜ苦手にしていたのでしょうか?おそらくですが、専門用語の多さと、その意味のイメージのしにくさ、分かりずらさなどが原因だったのではないでしょうか?
これと同じように、診断士一次試験を通った方の専門知識の深さと専門用語の多さは、中小企業の経営者から見ると過剰に感じられるほどです。こういったことを、公的機関の方々もよくわかっています。このため自分が思った以上に、分かりやすく、平易に伝える技術が必要です。とはいえ、特性要因図みたいな専門用語を知っている人は、あまりいない一方で、機会・脅威レベルであれば経営者も知っているので、診断士でなくても知っているレベルの用語であれば使っても構いません。

これを文章に落として考えると、
「(設問)どんな問題について」
⇒「(与件)A~D社は誰に対して~をしている/しようとしているから」
⇒「(経営者も知っている知識)こういう状況である/こういう改善策が必要である」
のように順を追って、わかりやす答えることが有効です。
これだと、「丁寧に書くと字数が足りない」とか、「物足りない」と感じる受験生もいるかとは思いますが、相手に伝える文章としてはこれで十分です。
逆に与件も知識もフル活用して綺麗な文章を書いて満点を取るのは、ほぼ不可能です。合格だけを考えるのであれば、与件もフル活用する必要はありません。
とにかく、設問・与件に沿って、わかりやすく、平易に、でも診断士らしい分析力や提案力を使い、論述することが重要です。

残り一か月、診断士試験を営業活動と捉え、「お客さん(公的機関など)」の「お客さん(中小企業の経営者)」の視点で、考えて試験勉強を眺めなおしてみてはいかがでしょうか?

(中小企業診断士 布能弘一)

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