人手不足の解消やコスト削減を図る生産性の向上

今回は、昨今の厳しい人手不足や、激しい競争環境の中で必要な、人手不足の解消やコスト削減について考えてみます。

現場改善の法則であるECRCの法則を使った生産性の向上

例えば、人手不足解消やコスト削減の一つの方法として、生産性の向上があります。
生産性の向上の一つの方法として、現場改善の法則であるECRSの法則の法則が有効です。

E 排除(Eliminate) 価値のない行動を排除することで、効率化を図る
C 統合(Combine) 同時に行える2つの以上の作業を同時に行うことで、効率化を図る
R 順序の変更(Rearrange) 仕事や作業の手順を変えることで、効率化を図る
S 単純化(Simplify) 仕事や作業手順を単純化することで、効率化を図る

ECRSの法則では、基本的には、E > C > R > S の順で効果が高くなるといわれています。

IT導入による生産性向上(決済処理の場合)

ところで、単純作業やパターン的な作業であれば、ECRSの法則のほかに、IT導入による、”自動化”という手段が使えることがあります。

例えば、飲食店でレジ作業で手間がかかっている場合への、クラウドサービスなどを使った例です。
タブレット端末を用意し、ユビレジAirレジなどのPOSレジや、クレジットカード決済もできるPaypalSPIKEなどのオンライン決算を導入すると方法があります。これに加え、レシートプリンタを買うことで、レシートの発行も自動化でき、手書きでの領収書を書く手間も省けます。
また、これらのPOSレジには、freeeMFクラウド会計などの会計ソフトと連動することができることもあり、確定申告の作業の自動化も促進できます。

ITの導入により、作業時間の減少が進み、人手不足の解消や従業員の削減などができるようになります。
実際には、従業員を削減することは法的・倫理的に難しいですが、手の空いた従業員に、これまでと異なる作業を割り振り、売上高の拡大に寄与させ、売上高に対するコストの削減させることも考えられます。

なお、クラウドサービスのメリットには以下のようなものがあります。

  • 初期費用や運用費が、無料~廉価である。
  • 即日~数日など短期間で導入できる。
  • セキュリティなどの対策もされている。
  • 比較的、IT知識が少なくても、クラウドサービスが提供している初期設定で、運用ができることが多い。
  • などあります。

 

もし、人手不足の解消やコスト削減などを図りたいというときは、ECRSの法則による現場改善や、IT導入による自動化などを進めてみてはいかがでしょうか?

(中小企業診断士 布能弘一)

 

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